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「パットに教科書なし」と言われるほど、それぞれに自分の感覚でのストロークを求められるパターなのだが、今回は材質と打感、球の伸び具合等について実際に打ち比べてみた。個人的なインプレではあるが是非ご一読頂きたい! なぜGSSは素材評価が高いのか? キャメロンのニューポート・スタジオステンレスで一機に脚光を浴びて、猫も杓子もキャメロン全盛の頃、オデッセーの2ボールパターとは対極にあるキャメロンを支えて来たのは紛れも無くピンネックのパターだっただろう。 丁度タイガー全盛の頃、強烈なパットをねじ込み、垂涎の的に登り詰めたのがGSS。当時SSSというステンレスパターは303ステンレススチールという鋼材を使用したモデルで、キャメロンの一般的なモデルは、すべてこの鋼材が使用されていた。 話しは逸れるが、ステンレススチールならSSになる。なぜSSSという3桁になったのか?ここにGSSとの因果関係がある。 当時、注目されたGSSパターの価格は303ステンレスパターの10倍以上。SS前にGを刻印して紛い物が出回るのを防ぐためにSSSとしたという逸話があるほど。 鋼材自体にそれほどの価格差があるわけではないし、手に入り辛いわけではないらしいのだが。 仮に稀少な鋼材だとしても、この異常な価格差には、GSS崇拝というメーカーの陰謀めいたものを感じるのは私だけだろうか? GSSならではのタッチの違いが! 巷間伝わる、極上で柔らかいマイルドな打感? GSSは打感が非常に柔らかくて、他のステンレスと比べ物にならないぐらい柔らかいと勘違いしている諸氏もおられるかもしれない。 ドイツW.E.G. 社のSUS303がキャメロンのGSS素材。同じ303ステンレスなのだが、通常のSUS303とは微妙に成分含有率に違いがある。実は、GSSの方が素材的には他の303ステンレスより硬く、SSパターよりも素材的には打感が硬くなるというのが本来の理屈。 それでも、なぜ硬いGSSが素晴らしい評価を得ているかというと、この微妙な硬さが、全体を包み込むようでいて、柔らかい打感の中に弾きを感じる。というのがその正体。 タイガーが求めたのは、柔らかさと弾きを両立した名工によるパターだったというのがその理由だったそうだ。 どこが違う?GSSと303ステンレスを 実際打ち比べてみた 私に、微妙で繊細な打感の違いをハッキリ認識できるだけの技量があるかどうかは別として、率直に感じたことをお伝えしたい。 さすがにキャメロンのGSSは用意出来なかったのだが、今回試打したパターは、ジョンバイロンGSS、ピレッティーGSS、キャメロン・セレクト・ニューポート2012の3本と軟鉄のキャメロン・クラシック1、最近注目を浴びているPXG・ブランドンブラックの計5本。いずれも、打感には好みがあり、人それぞれなので良いも悪いも本来無いはず。自分に合うかどうかの参考にして頂きたい。 ■ジョン・バイロン370G NST GSS NOSLIT MODEL 結論から先に言おう。GSSの材質本来の打感がハッキリ認識できるモデルだ。 バンパーからトゥにかけてのシャープなフォルムが、構える前から正確なストロークが出来るような雰囲気。 指先に掛かる重量感は、そんじょそこらのパターには無い一本芯が通った重厚感すら感じる。 構えた感じは非常にソリッドで、ラウンドソールとは対極の角張った形状。そのためか、座りの良さが、正確なアドレスを自然と作ってくれて方向を取りやすく、非常に構えやすい。 早速転がしてみると、「テークバック+タッチの正確さ=思った通りの出球」思ったところにピタッと止まってくれるというスターパターンの再現性に感激した。 柔らかいというよりも、芯でヒットした時のシャフトを伝わってくる押し出し感は、硬いというよりヒットした分しっかり転がるといった感触。フェースミーリングは殆ど皆無。これがGSSなのか!材質本来の打感を味わえる一本であることは間違いない。 ■ピレッティGSSリミテッドエディション TOUR ONLY 重量級パターの代表とも言えるピレッティのGSS。日本限定でリリースされた150本のうちの一本。以前、ジョンバイロンGSSと共に10万円台で新品購入できたパターだけに、購入者は殆ど手放さないのだろう?中古ショップでも殆ど見かけることが無い。レアなクラブを扱うショップでも過去に一度しか扱った事が無いと言っていた程の稀少モデルだ。 バイロンGSSとの違いはフェースミーリング。決してディープミルドではない。落ち着いたドッシリ感と座りの良さはソール形状からも伺い知れるところがカッコイイ。 トップラインからフランジにかけての緩やかなラインが、ピンアンサースコッツデールを彷彿とさせるフォルム。 良いパター共通の指先にしっかりと伝わる重厚感を感じるところはバイロンGSS同様で、キャメロンパターがいくら人気といっても、サークルTやツアーモデルクラスじゃないとこの感触は味わえないだろう。 打つ前からしっかりと転がる予感は打った瞬間確信に変わった。 ピレッティ・コットンウッド2の重量感とまではいかないが打感は雲泥の差。CW2の重さの中にある柔らかい打感と違い、ミーリングのお陰もあるのだろう、バイロンGSSよりも打感が柔らかく、その柔らかさにに包まれてしっかりとした弾き感が伝わり最後に伸びていく。そして金属音を残して転がっていくところがバイロンパターには無い独特の気持ち良さだった。柔らかいだけでは無い。繊細なタッチを要求するならGSSにするべきと思わせるパターだった。 市販モデルで敢えてディープミルドのパターをチョイスしてみた。ユーザーのインプレを散見するに、打感の柔らかさが非常にもてはやされているモデル。ステンレスでもこれだけディープミルドだったら、打感が柔らかいのは当たり前ということをGSSと打ち比べることによって明白にしたかったから。 先のGSS2本に感じた重厚感というか、指先に伝わってくる一本芯が通った持ち重り感はやはり感じられない。表現が非常に難しいのだが、この重厚感が最後のひと伸びに必須なのでは?と思っている。打つ前から先の2本に比べて物足りない転がりをするのが想像出来る。 決して悪いパターではないし、市販品パターの中では最上位と言っても良いパターなのだか、最後のひと転がりを期待出来ないことは否めないのでは? そして、打感の柔らかさは確かに凄いのだが、ディープミルド独特の柔らかすぎて、突き出たステンレスの小さい突起から、ボールを突き刺すような感触は柔らかさの度を越して、ボヤけた感触すら覚えてしまう。対してミーリングが浅いと打感は硬くなる。この攻めぎ合いの対極を成すモデルなのだろう。 ■Sキャメロン・クラシック1 私は、軟鉄パターの中でこれ以上のパターに今まで出逢ったことが無い。これぞ軟鉄と言える深みのある柔らかい打感。芯でヒットすると金属音を残して、ひと伸び、ふた伸びしていく。 GSSに近いというべきか?GSSが軟鉄ヘッドに近いというべきか?柔らかさの中に弾きを感じるのは軟鉄ならではの打感と言うべきかもしれない。 GSSを使ってみたいけど手が届かないと憧れる諸氏には、真っ先にオススメしたいのがこの軟鉄ヘッドのパターだと思う。 GSSとの違いについては、若干、軟鉄の方が弾きそのものが柔らかく感じられるところだろうか。 昔のパターとなり、流行に敏感なゴルファーにとっては見向きもされないのかもしれないが、先のGSS2本や多くのツアーパターで感じる重厚感と転がりを打つ前から確信させるところは、あるレベル以上のパターだけが持つ共通点だと明言出来る。 フェースミーリングの必要など全く必要としない、本来の打感とはこのことなのだろう。 もちろん、現役でも使えて、最先端のミーリングを施したパターに勝るとも劣らない一生モノとして使える一本だ。 そもそもステンレスで、昔の軟鉄の打感を得ようとすること自体に無理があるのでは?そう思っているのは私だけ?ジョーダン・スピースが、軟鉄パターを後生大事に使っている理由がハッキリと分かる瞬間だった。 ご存知、パーソンズ・エキストリーム・ゴルフ(PXG)。アメリカの大富豪が金に糸目を付けず、Pingの技術者だった開発者を擁して立ち上げた世界一注目されているメーカーだ。 発売された瞬間に売り切れ、日本には極わずかしか出回らなかったブランドンブラック。同じブランドン・ブラックでフェースインサートのないミルドフェースのモデルもあるのだが、今回は丁度良い機会だったので、このインサートパターをチョイスしてみた。 このパターは、今までの4本とは根本的に違う。 フェースに材質違いのステンレスを配置し、ボディーは303ステンレスとアルミ。フェースは304ステンレスを採用しているところがユニーク。 酷似している双方のステンレスなのだが、微妙なタッチに反応させるべく、打感をステンレス硬度を変えることによって実現しているのだろう。 実は、303ステンレスは材質的には304ステンレスよりも、若干硬いというのが一般論。303は加工しやすいためボディーに使用し、304は303よりも加工しにくい反面、削った時の金属片が長く粘りがあるといわれているため、敢えてフェース面に304ステンレスをインサートしたのでは?と開発者のこだわりを感じさせる。 この両材質がシンクロする打感は如何なものか? 先のGSSのような持ち重りの重厚感は微塵も感じ無いのだが、純正グリップのスーパーストロークがヘッドを走りやすくしているため安定した挙動で打てる。 そしてヒットした瞬間、しっかりと重みを感じる柔らかさ。弾きでタッチを感じるのではなく、ヒットした重さでタッチを出しているようで、ストロークの幅に応じた打感を感じ取ることが出来た。 これなら、ストローク幅だけでショートからロングパットを使い分けるられそう。クラブが助けてくれるストローク補正力の高さと、振り幅に応じた打感の重さを忠実に再現することが出来るクラブで、オートマチックなパッティングフォームが身に付く。 クラブがゴルファーを育ててくれるのではないだろうか? ヒットを重ねるごとに体に刻み込まれていき、精度の高いパッティングストロークを作り上げていけるはずだ。 < 日々張り切っています。 僭越ですが、小生が欲しいクラブを中心に紹介する 中古・地クラブショップとして快打倶楽部を営業中です。 ランキングに参加中です
by dwsdws
| 2017-03-09 16:49
| ゴルフのこと
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