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極上の「快打」を求めて…ある企画マンの奮闘記

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  • 適合プロギアRSFと隠れた名器eggフォージド
    [ 2017-03 -29 14:51 ]
  • 一番飛ぶドライバーは?球質が違うんだよ!どれが飛ぶかヘッド徹底比較。 バルド、プロシード、リョーマ激飛び地クラブ御三家とEPIC&M1、M2
    [ 2017-03 -23 10:59 ]
  • 球の伸びを求めるならGSSパターの繊細な打感を知るべし!GSSと303ステンレス、PXGパターを打ち比べ!
    [ 2017-03 -09 16:49 ]

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適合プロギアRSFと隠れた名器eggフォージド

あるPRGR通の御仁がいる。アマの大会では好成績を挙げるアスリートだ。この御仁、以前はというより、今でもマッスルバックを使っているのだが、エースはPRGR RSFとeggフォージド2012。
アスリートなら、RSFとマッスルバックというのはどこにでもいそうなコダワリ派なのだが、アイアンがeggフォージドというのが面白い。
気になるRSF、eggを使う理由とこだわりについて聞いてみたので、それを踏まえての身勝手なコメントを披露してみたい。
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-ダブルクラウンが飛ぶ!PRGR RSFって幻ドライバー?-
 凄く良く飛ぶと評判だったRSFが、違反クラブになってしまったことは非常に残念だっただけに、その代替のRSF適合が只今注目を集めているところだ。
 奇しくもキャロウェイEPICや、テーラーMシリーズもリリースされ飛距離戦争勃発の真っ只中。プロギアも、半年ほど前のモデルなだけに話題の新鮮さでは引けをとるが、本質の飛びという面では、打ってみて実感しただけに、負けてないどころか一番飛ぶドライバーかもしれない。
 「昨年発売されたRSFの代替品は飛ぶのか?」、「池田勇太プロが使用していたプロトタイプが代替品になるらしい。」、「作り直すのではないか?」などの噂が飛び交い、現在では代替品が順次届けられているところ。もちろん、適合モデルは非売品なだけに、中古ショップで探すしかない幻のドライバーなのだが・・・。
 余談だが、この非適合裁定後のプロギアの対応は、私感ではあるがお見事!と賞賛の拍手を送りたい。この点については次項で少し触れてみたいと思う。
 さて、本題のRSF適合モデルについてだが、反発係数違反で競技使用禁止になってしまった事実に対して、その後どのような経緯となったのだろうか?
 巷間伝わる噂で揶揄するのではなく、現在の状況に基づく事実経緯と、憶測交じりで恐縮ではあるが思うままをお伝えしておく。
 とある、ゴルフ専門ショップの方がRSFの違反が指摘されたのは、反発係数なのだが、芯ではなく、オフセンターヒット時の反発係数が違反だったと言っていた。
 工業製品なので、個体差があるためだと思うが、多くのメーカーがこのバッファを取っているため、反発係数ギリギリで勝負できるのは地クラブメーカーが多いのはご存知の方も多いだろう。
 さてこのRSF、素材が反発するなら飛ぶはずと単純なのだが、この飛ぶ理由にはPRGRが開発したダブルクラウンの技術が搭載されているのが本当の理由。
 このドライバーには、クラウンのフェース寄りに筋のようなものがある。これがダブルクラウンで、この部分のたわみが初速アップの秘密。メーカーが、RSの前作ドライバーをダブルクラウンにしてみたら軽く反発係数を超えてしまったそうだ。この反発係数をギリギリまでにとどめ、ギリギリまでエリアを広げた結果だった。
 また、重心距離40mm(RSは37mm)と長くして、左を殺した上でフェードで飛ばすのがRSFだった。これは、RSでは捕まりが良過ぎるためアスリートが好む設定。プロギアの技術の賜物だし、よっぽどの自信作だったに違いない。
 因みに、一番飛ぶと言われているフェアウェイウッドのロッディオFWにもこのダブルクラウンのようなスリットがある。このクラウンの段差は、これからの飛距離戦争のキーワードになるのかも知れない。
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-さすがプロギア!本物メーカーのライアビリティーを見た!-
 前項で少し触れたが、メーカーの一連の騒動に対する対応は見事だったと思う。
過去にも、反発係数違反で使用禁止になったクラブは多々お見受けするが、今回の対応は他社とは一線を画した素晴らしい対応だったのではないだろうか。
 この対応でプロギアというメーカーの信用と信頼は、地に堕ちるどころか、反対にゴルファーにとって大変な安心と、これからも好意的にプロギアのクラブに注視するようになると思えた。
 どこが、他社との対応と違いかというと、中古購入であっても、新品購入であってもRSFの現物所有者は適合モデルに交換するというもの。中々、中古購入品を保証するというメーカーは今までもあまり見たことがない。
 今では中古自動車は当たり前の時代。中古市場が活性化することは、新品市場も購買サイクルが早くなるし、活性化するのではないか?と個人的には思っている。
 公表はされてないが、返品希望の方には本体価格+消費税で返金するというものだった。いわゆる完璧なリコールである。
 大手だから出来るという見方もあるが、メーカーの責任という意味では、消費者が不利益を被ることを一切排除したということ、ゴルフ業界の発展という意味でも大きな寄与ではないか。
 このことを知ったか否かは分からないが、ネットオークションで8万円位で落札されるなど、一時期かなりの注目を集めたのも事実。理由が理由だけに褒められる話ではないかも知れないが、次回に向けての大きな宣伝効果もあったと思われる。
次回のRSもダブルクラウンでまた反発係数ギリギリの勝負して欲しいと願うばかりだ。
 各メーカーそれぞれ、販売手法の違いがあるのは分かるが、兼ねてから閉鎖的?と思われるゴルフ業界で地クラブで有名なメーカーが、こぞって融通の利かない販売手法を採っていると思える。特約店にしか卸さず、中古品の修理をメーカーは一切受けないものだから、壊れたら代替が利かないし旧モデルの単品在庫すらソールドアウト、レンチを特約店のみに提供して一般に販売しないため、外すだけで費用が掛かったりなど、もっと胸襟を開いて本質で勝負して欲しいと思っている。
 そういった意味でプロギアのメーカーとしてのライアビリティーには賞賛の拍手を贈りたい。
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-適合との違い-

 話が横道に反れたが、適合ヘッドと違反ヘッドの違いは?と聞かれたら実は塗装とプロトタイプ刻印だけでヘッド自体は同じそうだ。これは、メーカーに問い合わせて確認してみたので間違い無い。
 元々、プロトタイプヘッドをR&Aに適合登録してあったのだそうだ。このプロトタイプヘッドの塗装とプロトタイプ刻印が現在の代替品となっているのだが、RSFとして発売されたヘッドとの差異は無いとのことだった。
 ただ、代替品個々の反発係数については厳格に管理し、混乱を招かないように前カラーの非適合となったヘッドについては、これからも競技使用は出来ないことなっている。
 同じである以上、ダブルクラウンのもたらす強烈な飛距離はキープされているので安心して使える。そして、このドライバーの持つ柔らかさの中に秘めた弾きの打感もそのまま。代替品を試打する必要など何も無くスムーズに移行できるのもウレシイ。
 さらに付け加えると、代替品に交換する際は、ロフト変更やシャフトのフレックス変更も受け付けてくれるそうなので確認してみては如何だろうか。

-隠れた名器PRGR eggフォージド2012-
 ドライバーの話が長くなったが、先のアスリートが使っているeggフォージドアイアンの話。
 かのプロギア通の御仁、最近までエポンのマッスルをこよなく愛し、過去には、タイトリストTフォージドをはじめ、様々なマッスル遍歴を重ねてきた生粋のアスリートゴルファー。今では打感を追求し、ミズノのマッスルは、いかに特許を持つ柔らかい打感であっても、材質がS25Cだから使わない!と言い切るほど繊細な打感を大切にする方だ。
 その御仁が何故eggをエースで使っているのか?
 実は、ダウンブローで打つマッスルに対して、eggはどちらかというとスィープに打つタイプのアイアン。このスィープなスィングを手に入れるため、試しにeggを購入し練習していたところ、その飛距離性能に大きな可能性を感じたそう。オジサンクラブにありがちな、飛べば良いというクラブではないという。
読んで字の如くフォージドなので鍛造モデル。ダウンブローでもある程度は耐えられるのだが、eggのラインナップの中には2011年と2012年モデルしか鍛造は無く、他のeggに比べ繊細なコントロールをしやすいので、競技でも遜色無く使えるアイアンで何よりもやさしい。
 初心者でも当然使える上に、アスリートでも使えるとなれば、文句の付け様のない魔法のクラブなのだ。
 この御仁曰く、特にショートホールのワンオン率は極めて上がり、毎回ストロークを縮めることに四苦八苦するシングルゴルファーにとっては強力な武器になっているそうだ。
 その理由の一つに、飛距離に目を見張るものがある。1.5~2クラブ短いアイアンを握れるしある程度止まる。150ヤードが9番アイアンなんて、プロの世界でしか見たこと無いチョイスが、現実に出来るのだから安心感が全然違う。
 さらに、打感がマッスルほどではないまでも、そんじょそこらの鍛造セミキャビ以上に柔らかい。鍛造だけに打感を感じながら非常にコントロールしやすいそうだ。
 シャフトはプロギア純正のM43スチールのため、カーボンシャフトのような軟弱さが無く、アスリートゴルファーでも充分使えるフレックスなのだそう。
 試しに、私も打たせてもらった。165ヤードを8番で軽く振ってワンオン。ワンピンに寄せてバーディーパットを外したものの、楽々パーで上がれた時このクラブの使いやすさを実感した。
 M43というシャフト、少し先が動くが、フレックスとしてはSとSRの間ぐらいで若干柔らかめ。ヘッドスピードが45以上のドローヒッターには不向きかもしれないが、45以下のフェーダーには、この上無い武器になるのでは?と感じた。
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-ワンオン率の劇的向上!UT要らずがウレシイ!-
 アイアン6本セッティングが一般的になってきた昨今。ロングアイアンの難しさを軽減し、UTで打ちやすさと飛距離をカバーするマッスルユーザーも多い中、eggのロングアイアンとミドルアイアンはアイアン型UTそのもの。
 4番でプラス20ヤードは、UTを使わず200ヤード以上が約束されている。シャフトに違和感が無ければ、ロングアイアンで楽にUT並の飛距離が確保出来るのだから余計な散財もしなくて済むし、セッティングも重量フローも悩む必要が無い。
 eggに難があるとすれば、残念ながら、マッスルまでの打感は期待出来ないし、吸い付くほどの打感では無いこと。また、サンドウェッジ(S)が飛ぶので、S以下で自分に合ったロフトのウェッジ2本を用意する必要がある。
 先にも触れたが、ショートホールで正確無比な威力を発揮するのは、ショートアイアンからミドルアイアンの7番まで。気分的に楽だし、かなり心強くなる。9Wで120ヤードのプレイヤーならASもしくはP、170~180ヤードまでを7番でカバーできるのだから、競技などの緊張するショットで「安心」という武器は、アスリートゴルファーにとってもこの上無いはずだ。

-中々見つからないのが玉に瑕!egg選びはご注意を!-
 今回紹介した、eggフォージドは2011年モデルと2012年モデルを探すべき。
シャフトはM43スチール、8本セット以上で探す必要があるだろう。(S~4番のラインナップ)
 eggは、フルラインナップ10本のうち、好きな番手をチョイス出来る。ただ、これは新品購入の場合のみ。現在では中古しかないから5本セットというのはちょくちょく見かけるのだが、8本となると中々見つからない。5番からSの8本や4~ASの8本で探すのがオススメだ。ただ、中古ショップのサイトを物色しても、たまに1セットあるかどうか。そして状態がCレベルのモノが非常に少ない。あっても、人気があるためか、8本で5万円以上が相場となるので、中古でこんなに高いの?と単純に思ってしまう。このクラブを知らない人にとっては、ただ単純に高いアイアンというイメージしかないのかもしれない。
 結構、必至に探している方も沢山いるので、公開された瞬間に姿を消すというある意味こちらもRSF同様で幻のアイアン化している様相だ。
 この御仁にも、当社の販売サイト「大人の教室・快打倶楽部」での出品をお願いしているところだが、ある大手中古ショップだと14,000円査定との事だったので、希望金額で委託販売をお願いしている最中だ。



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▲ by dwsdws | 2017-03-29 14:51 | ゴルフのこと | Comments(0)

一番飛ぶドライバーは?球質が違うんだよ!どれが飛ぶかヘッド徹底比較。 バルド、プロシード、リョーマ激飛び地クラブ御三家とEPIC&M1、M2

 飽くなき飛距離の追求とばかりに、どのドライバーが一番飛ぶのか?スィングの相性、シャフトのマッチング、それぞれ合う合わないがあると思うが、四の五の言わず、ヘッドだけで単純にどれが一番飛ぶのか?そして一番大切な弾道。そんな疑問を検証してみた。
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-飛びの地クラブ御三家とは?-
 個人的ではあるが、現在飛びの地クラブ御三家と言えるドライバーは、ジャスティック・プロシードRⅦ・TOUR460、バルドコンペチオーネ568-460、リョーマ・マキシマType-Vを挙げたい。
 プロシードとバルドは、共に飛びの鉄板素材DAT55チタンをフェース材質に採用している。
 このDAT55チタンは大同特殊鋼がゴルフクラブヘッド用に開発した材質で、非常に高価なことから、どうしても値段に跳ね返ってしまう。
 リョーマのフェースにはチタンTXⅡという標記。
調べてみたのだが、このチタンがどんな材質なのかは?
きっと、規格にあるチタン材質をメーカーサイドが名称を付けて標記しているのではないのだろうか?
なぜ、このチタン材質に触れたかというと、材質と飛び、特に球質には大きな相関関係があり、過去より飛びのチタンといえば、先の大同特殊鋼DAT55とJFEスチールのSP700がつとに有名だ。
両者とも高価な材質なのだが、DAT55の吸い付いて思い切り弾き返すような性質と比べて、SP700の弾きの強い特性はローヘッドスピーダーが使用すると適せん効果を発揮する。
 プロシード、バルド共にキャリーで大きく稼ぐDAT55の特性を如何なく発揮するクラブに対して、リョーマはキャリーとランのトータルで飛距離を稼ぐので、私はひょっとしてSP700のヘッドではないか?と想像しているところだ。
 そして、弾きと食い付きについては、当然弾道だけではなく、製品ラインナップにも関係してくる。
プロシード、バルド共にアスリート向けドライバー。
 方やリョーマは、ローヘッドスピーダー向けのラインナップも用意されている。
 プレイヤーを選ばないSP700、アスリート御用達のDAT55、そしてメジャーメーカーのカーボンコンポジット。
 単純に割り切ってしまえば、キャリーで選ぶか、キャリー+ランでクラブを選ぶか?その2者択一になる。
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-キャロウェイEPICとテーラーメイドM1、M2の進化したコンポジット戦争-

 以前は、コンポジットといえばキャロのフュージョンテクノロジー(FT)だった。
 異素材を融合させて重量配分をはじめ、飛距離とコントロール性能を追及した。当時のFTシリーズの飛びには度肝を抜かれた覚えがある。カーボンコンポジットならではの重くて分厚い打感。最後にひと伸びして中々落ちてこない打球。何でこんなに飛ぶんだろう?と思っていた当時、その答えは単純にFTだから。としか答えられなかったのだが・・・。
 カーボンとチタンの合成ヘッドがカーボンコンポジットというのは、今や誰でも知っているだろう。しかし、現在のコンポジットは当時の球筋とは一線を画している。
 FT当時は、キャリーで飛距離を稼ぐ時代。現在は、ロースピン、中弾道、ランを使って飛距離を稼ぐクラブに大手メーカー2社はシフトしてきている。
 先のDAT55についても中弾道ロースピン設計で飛距離を伸ばしている。もちろんランの効果も否めないが、こちらも設計の進化が、プラス数ヤードのキャリーを伸ばしながら着実に飛距離を伸ばしていると言って良い。
 本題に戻るが、コンポジット自体が大きく変化してきた。あの重厚な打感は何処へ?そんな感すらあるほど打感が軽くなってきた。最近のコンポジット概念をテーラーメイドがひっくり返したのではないだろうか?
 そんな設計思想にキャロウェイが、2バー効果でたわみを極小化し、その反発で飛ばすという技術で先駆者の意地を見せた。
 往時の打感は姿を消し、新たな打感で弾いていくという、最新の設計思想で対抗しているように思える。
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-テーラーメイドM1、M2。コンポジットは、飛ぶが一考の必要ありでは?-
 テーラーの新2機種、非常に飛ぶドライバーであることは確かで、ニューモデルも間違いなく飛ぶ上に初代よりもやさしくなった。
 コンポジット効果なのだろう、弾道が高く、ドローンとした放物線を描いてランでも飛距離を稼ぐ。EPIC同様に初速も早い。初速=飛距離というのは飛びの必須条件で、両者の初速アップの答えがコンポジットだったかの様相だ。
 量販品のため、DAT55やSP700のような高価なチタン材質は採用できない技術の賜物と言える。この二者の飛距離戦争は、初速+高弾道戦争というフェーズになっているのではないか?
 M1に限らずM2にも言えることだが、初代テーラー2機種の最大の欠点は、フェース上部のカーボンクラウンがスグに欠けてしまうというのが、どうにも扱い辛いしモロさを感じた。テンプラして欠けてしまうのならまだしも、フェース上部でのヒッティングに非常に神経を使う。私感ではあるが、一番飛距離を稼げる美味しいスポットだけに、この部分の強度を一考してもらいたいと思っているのは私だけだろうか。M1もM2もヘッド重量を軽量化したのは、コンポジットの欠点を克服したように思えるが、果たして強度は?時間と共に答えが出てくるだろう。
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-M1、M2、EPIC STAR or SUB ZEROどれを選べば良い?-

 ニューM1、M2のテーラー2機種では、前評判ではM1に分があるようだ。ただ、猫も杓子もM1で良いのか?というとそういう訳でもない。
 M1は重い球が打てる分、捕まりはM2より悪い。というよりM2より左に行き辛いといったクラブで、パワーで球を持ち上げる技量があるプレイヤーには一層の飛びを約束してくれるだろう。メーカーカスタムでグラファイトのTPがラインナップされているので、捕まりを少し良くしたいのであればグラファイトTPあたりで重量を考慮して組むのがオーソドックスな組み方になるはず。
 方やM2は、球が非常に上がり易く捕まりが良い分、パワーヒッターは、引っ掛けや、シャフト次第で飛距離をロスしてしまう。ランを犠牲にしないシャフト選びが重要となるので、しっかりヒットしたいのならTPあたりでどうだろう。もちろん、先が動くのが嫌な方にはGPあたりの選択肢もある。簡単に打ちたい、弾道を高くしたい向きにはATTAS PUNCHあたりが良いかも。

 EPICの初速にも目を見張るものがある。STARは石川僚プロが使っていることでも人気だが、捕まりがかなり良いクラブ。ドローヒッターは、重量又はフレックスを上げて、少し粘り系の捕まりを抑えたシャフトでカスタムするのが良いかもしれない。
 SUB ZEROはSTARに比べて捕まりが悪く、シャフトで少し捕まる仕様にした方が打ち易いし、飛距離を損なわないのでは?と感じた。そう言った意味では、メーカーカスタムのグラファイトTPあたりはハードヒッター向け。ATTAS PUNCHは、中間のしなりをかなり感じたし、球がかなり上がるので参考にして頂きたい。
 打感は同じように柔らかめなのだが、SUB ZEROのバシュっといった打感とは違って、STARは控えめな金属音が打感の柔らかさの中に弾きを感じる心地良い打音だ。
数値的に見てもキャロ、テーラー共に高初速で、飛距離アップは間違いないだろう。
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-キャリー+ランで稼ぐ3モデルの違いを比較する!-
 空中戦+地上戦ドライバーの球筋で考えると、ニューテーラーMシリーズ、キャロEPICシリーズ、激飛び地クラブのリョーマ・マキシマシリーズの3機種で比較するのが適切ではないだろうか?
 飛距離性能はいずれも文句の付けようが無い。後はシャフトあるのみ。
打った感想は、いずれも五十歩百歩。数ヤードと違わない飛距離性能だった。一発を期待して激芯ヒットが前提ならEPIC SUBZERO。
 三機種ぞれぞれ、弾道は棒球で着弾してからのランが期待出来るが、中でもリョーマのランの稼ぎ方は目を見張るものがあったし、安定したロングランを稼ぐならリョーマ・マキシマ。
 シャフトが違ってもリョーマのヘッドは全て一緒なので、自分のスィングに合ったタイプを選ぶと良いだろう。
 メジャーメーカーとリョーマは、同じキャリー+ランのカテゴリーの中でも一発モデルと安定モデルの対極ではないかと思う。
 ここまで来るとどっちが飛んだ!と断定出来なくなってきた。

-それぞれの利点と欠点を考慮する必要あり!-

 このカテゴリーでは、いずれのドライバーもシャフトでポテンシャルをフルに発揮出来るスペックを選ぶしかないのだが、実はココに難点がある。
 カチャカチャは別として、コンポジットは、テーラー、キャロはメーカーカスタム以外の直挿しリシャフトはヘッドが溶ける心配があり危険。
 リョーマは元々が高価なため、間違いないシャフト選びをしないと散財する。リョーマサイドは純正が一番飛ぶと謳っているのだが、少し頼りなさを感じるアスリート諸氏も多いのではないかと思われる。
 そういった意味では一番融通が利くのはM1とEPIC SUB ZEROということになる。(STARのUSモデルは別。USヘッドの重量も国産モデルと個体差程度の違いしかなさそうだ。)
 打ち易さの違いも鮮明だ。リョーマのスィートスポットは非常に広く、オフセンターヒットに対して非常に寛容。何と言っても球が上げ易い。高弾道の棒球が飛んでいくのに対して、SUBZEROはお世辞にもミスヒットに強いとは言い難い。2バーを外した時の飛距離差は歴然としている。
 また、M1も決してオートマチックさではリョーマほど高いとは思えないが、トップしても球を持ち上げてはくれるがヘッド上部のヒッティングには心配がある。
 M1の特筆すべきは、ノーマルポジションでのフェースアングル。
 ドローヒッター向きと思えるドライバーだった。計測した時は、EPICと遜色無い数値なのだが、手先で球を曲げようとすると大怪我になるヘッドではないだろうか。
 弾道をコントロールするには、結構ナイーブになるコンポジットの2機種と、曲げようにも曲げられないリョーマ。
 いずれも直進性だけは、DAT55の2機種に大きく水を開けていると思えるのだがキャリーの凄さでは、まだまだ届いていない気がする。
 最後に3機種の打感だが、リョーマの打感が一番柔らかい。次にテーラーMシリーズとEPICが同程度の打感。フルチタンヘッドの持つ柔らかさとは違うし、リョーマの打感も、どちらかといえば柔らかい方と付け加えておけば大体想像は付くと思われる。
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-プロシードとバルドを打ち比べ。その違いは?-

 以前、バルド568、568LCを打った時に感じた、同じラインナップで全くの別物感。そして460にも更なる別物感を感じている。別物感というよりは、むしろ進化していると言った方が良いのかもしれない。
 初代568(420cc)が一番シビアなヘッドと思われる。良く飛ぶのだが、金属音が無い、バシュっという打感で好みが分かれるところ。そして、しっかりしたスィングをしないと球筋がブレる。
LCで感じたのは、ナイキSUMOのような打音。柔らかいのだが、響くような甲高い金属音。音響効果なのか?568より打感は硬く感じた。もちろん、ソールウェイトを緩めれば、この打音は心地良い音響に早代わりする。
 そして568-460。実は過去より、バルドでやっと出会えた満足のいく打感と飛距離。568でシビアに感じた部分が全て排除され、LCで感じた特有の打音が姿を消し、かすかな金属音と共にベストヒットを連発出来る安心感を纏って誕生したと思う。
 方や、プロシードについては、以前から「一番飛ぶドライバーは?」と聞かれたら、いつもプロシードと答えていた評価にブレはない。
 左を極力排除して、右からキレイなドローボールが返ってくる。こちらもバルド同様、曲がりすぎず、意のままにベストショットを連発出来るところが、いつ打っても素晴らしい。そして前作よりもさらにやさしくなった。
 肝心の飛距離はどちらが飛ぶ?と聞かれれば、シャフトのみぞ知るとしか答えようが無いほど。
敢えて違いは?と聞かれれば、プロシードの方がミスヒットにシビアで、オフセンターヒットではキャリー15ヤード程ビッグボールより飛距離を落とすが、フェース上部でヒットすると、激芯を食った時より飛んでいる球がかなりあった。
 バルドの方は少し上がるし、オフセンターヒットにも強い。飛距離ロスが少なかった分、一発よりもコンスタントにやさしく飛ばせるのではないだろうか。
 個人的ではあるが、プロシードが自分には合っていると思えるのは、弾道が糸を引くように、適度な高さと曲がり具合で放物線を描くろところで、ドローボールに酔いしれる。
 好みとスィングタイプの違いしか無かったこの2強ドライバーについては、コースでも飛距離を比較してみたので後日コメントしたい。

-番外編。SUBZERO、M1、プロシード、バルド・・・それぞれの微妙な違い-

 以前、あるゴルフショップの試打会が開催されていたので参加してみた。
 試打クラブはSTAR、SUBZEROとM1、M2のそれぞれニューモデルで、シャフトはいずれもグラファイトTP6Sだ。練習場の練り球なので、プラス10%の飛距離と2階打席の5ヤードマイナスで計算する必要はあるが、着弾地点は240ヤードがM1とSUBZEROに軍配。そこからのランは人工芝やボールに邪魔されて勢いしか分からない。双方共に勢いのあるランは稼げているようだった。
 STAR、M2については、シャフトがあまりにも軟弱だったためコメントを割愛するが、テーラー、キャロの先の評価はこの時のインプレであることを後述しておく。
 後日、プロシードとバルドを引っ提げ、同じ打席へ。双方共にキャリー250ヤード越えでどっちもどっち。ランはプロシード9.5度に分があった。バルドは表示が無いのだがリアル9.7度。
 両日とも無風、2階打席でのテスト。弾道が若干低い分、プロシードが一番飛んでいるように思えたのだが、リアルロフトとランはスペック次第なので一考が必要かと思われる。
 実際は、使い続けてみて平均飛距離を求めなければ答えは出ないだろう。
 明らかに飛ぶドライバー達なだけに、地クラブに大金を投じる価値は、キャリーが数ヤードプラスということになるのではないか。あとはどの程度ランが稼げるのか?
 実は、この日に持ち込んだドライバーにPRGR RSFがある。このドライバーも負けず劣らず飛んでいた。適合モデルは非適合とも何ら遜色ない上に、非売品のため中々手に入らないことを付け加えておく。

-PRGR RSFの異次元弾道-
 お伝えしておいた方が良いドライバーが一つある。
 反発規制違反で適合プロトタイプに無償交換されたRSFだ。2017年モデルは平穏無事にリリースされたのだが、この前この2本を打ち比べてみた。
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 コースボールでドライビングレンジにてテスト。他にテーラー旧M1、そしてプロシードRⅦの4本。いずれもロフトは9.5度での試打。
 一番キャリーが出たのがRSF適合プロトとプロシードRⅦ、次にRSF2017、キャリーで遅れを取ったのがM1であった。
 一番飛んんだ2本とM1のキャリー差は約10ヤード。着弾地点が受けているためランを計測することは出来なかったが、確実にいえることは、キャリー+ランはコースコンデションによって大きく飛距離を落とすことを覚悟して選ばなければならない。
 RSF適合プロトとRSF2017も純正M43シャフトであった。2017のキャリー差は約5ヤード程度旧モデルに軍配。RSF適合プロトは純正シャフトでのテストだったことを考えるとシャフトを変えたらもっと飛ぶのではないかと思っている。
 一番飛ぶと自他共に認めていたプロシードRⅦよりキャリーが稼げるのはバルド568-460ぐらいではなかろうか?と思っていたところ、とんだ伏兵が現れた上にオフセンターヒットでの飛距離が半端無いため、飛距離ロスが非常に少ないというオマケ付き。
 2017の方が幾分打感が柔らかく球が上がるのだが、今となっては非売品RSF適合プロトは再ブレークしてもおかしくないし、何と言ってもPRGRのプロト刻印なんていうのは今後もお目に掛かれないだろう。カスタムシャフト装着モデルは、尚更所有感をくすぐる一本であることは間違いない。
 メーカーは、違反になったヘッドのカラーリングを変更して、個体管理を厳格にしただけで、中身は何も変っていないと言っていた。
 「ギリギリ」のキャッチフレーズで2017が前作よりも高反発エリアを20%アップと謳っているのだが、RSF適合プロトは25%アップだった覚えがある。
 これは、RSF発表前のナブラに対してなのか?はたまたRSF適合プロトに対して20%アップなのかは定かではないのだが、いずれにしても、プロシードのシャフトはデザインチューニングZEROのフレックスXだったことを考えると、最強ドライバーはRSF適合プロトに軍配になのでは?と想像しているところだ。
 いずれ、シャフトを入れ替えてもう一度試してみたい。

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▲ by dwsdws | 2017-03-23 10:59 | ゴルフのこと | Comments(0)

球の伸びを求めるならGSSパターの繊細な打感を知るべし!GSSと303ステンレス、PXGパターを打ち比べ!

「パットに教科書なし」と言われるほど、それぞれに自分の感覚でのストロークを求められるパターなのだが、今回は材質と打感、球の伸び具合等について実際に打ち比べてみた。個人的なインプレではあるが是非ご一読頂きたい!
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303ステンレスとGSSの違い。
なぜGSSは素材評価が高いのか?

 キャメロンのニューポート・スタジオステンレスで一機に脚光を浴びて、猫も杓子もキャメロン全盛の頃、オデッセーの2ボールパターとは対極にあるキャメロンを支えて来たのは紛れも無くピンネックのパターだっただろう。
 丁度タイガー全盛の頃、強烈なパットをねじ込み、垂涎の的に登り詰めたのがGSS。当時SSSというステンレスパターは303ステンレススチールという鋼材を使用したモデルで、キャメロンの一般的なモデルは、すべてこの鋼材が使用されていた。
 話しは逸れるが、ステンレススチールならSSになる。なぜSSSという3桁になったのか?ここにGSSとの因果関係がある。
 当時、注目されたGSSパターの価格は303ステンレスパターの10倍以上。SS前にGを刻印して紛い物が出回るのを防ぐためにSSSとしたという逸話があるほど。
 鋼材自体にそれほどの価格差があるわけではないし、手に入り辛いわけではないらしいのだが。
 仮に稀少な鋼材だとしても、この異常な価格差には、GSS崇拝というメーカーの陰謀めいたものを感じるのは私だけだろうか?


GSSならではのタッチの違いが!
巷間伝わる、極上で柔らかいマイルドな打感?

 GSSは打感が非常に柔らかくて、他のステンレスと比べ物にならないぐらい柔らかいと勘違いしている諸氏もおられるかもしれない。
 ドイツW.E.G. 社のSUS303がキャメロンのGSS素材。同じ303ステンレスなのだが、通常のSUS303とは微妙に成分含有率に違いがある。実は、GSSの方が素材的には他の303ステンレスより硬く、SSパターよりも素材的には打感が硬くなるというのが本来の理屈。
 それでも、なぜ硬いGSSが素晴らしい評価を得ているかというと、この微妙な硬さが、全体を包み込むようでいて、柔らかい打感の中に弾きを感じる。というのがその正体。
 タイガーが求めたのは、柔らかさと弾きを両立した名工によるパターだったというのがその理由だったそうだ。
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どこが違う?GSSと303ステンレスを
実際打ち比べてみた

 私に、微妙で繊細な打感の違いをハッキリ認識できるだけの技量があるかどうかは別として、率直に感じたことをお伝えしたい。
 さすがにキャメロンのGSSは用意出来なかったのだが、今回試打したパターは、ジョンバイロンGSS、ピレッティーGSS、キャメロン・セレクト・ニューポート2012の3本と軟鉄のキャメロン・クラシック1、最近注目を浴びているPXG・ブランドンブラックの計5本。いずれも、打感には好みがあり、人それぞれなので良いも悪いも本来無いはず。自分に合うかどうかの参考にして頂きたい。

■ジョン・バイロン370G NST GSS NOSLIT MODEL
 結論から先に言おう。GSSの材質本来の打感がハッキリ認識できるモデルだ。
 バンパーからトゥにかけてのシャープなフォルムが、構える前から正確なストロークが出来るような雰囲気。
 指先に掛かる重量感は、そんじょそこらのパターには無い一本芯が通った重厚感すら感じる。
構えた感じは非常にソリッドで、ラウンドソールとは対極の角張った形状。そのためか、座りの良さが、正確なアドレスを自然と作ってくれて方向を取りやすく、非常に構えやすい。
早速転がしてみると、「テークバック+タッチの正確さ=思った通りの出球」思ったところにピタッと止まってくれるというスターパターンの再現性に感激した。
 柔らかいというよりも、芯でヒットした時のシャフトを伝わってくる押し出し感は、硬いというよりヒットした分しっかり転がるといった感触。フェースミーリングは殆ど皆無。これがGSSなのか!材質本来の打感を味わえる一本であることは間違いない。

■ピレッティGSSリミテッドエディション TOUR ONLY
 重量級パターの代表とも言えるピレッティのGSS。日本限定でリリースされた150本のうちの一本。以前、ジョンバイロンGSSと共に10万円台で新品購入できたパターだけに、購入者は殆ど手放さないのだろう?中古ショップでも殆ど見かけることが無い。レアなクラブを扱うショップでも過去に一度しか扱った事が無いと言っていた程の稀少モデルだ。
 バイロンGSSとの違いはフェースミーリング。決してディープミルドではない。落ち着いたドッシリ感と座りの良さはソール形状からも伺い知れるところがカッコイイ。
トップラインからフランジにかけての緩やかなラインが、ピンアンサースコッツデールを彷彿とさせるフォルム。
 良いパター共通の指先にしっかりと伝わる重厚感を感じるところはバイロンGSS同様で、キャメロンパターがいくら人気といっても、サークルTやツアーモデルクラスじゃないとこの感触は味わえないだろう。
 打つ前からしっかりと転がる予感は打った瞬間確信に変わった。
 ピレッティ・コットンウッド2の重量感とまではいかないが打感は雲泥の差。CW2の重さの中にある柔らかい打感と違い、ミーリングのお陰もあるのだろう、バイロンGSSよりも打感が柔らかく、その柔らかさにに包まれてしっかりとした弾き感が伝わり最後に伸びていく。そして金属音を残して転がっていくところがバイロンパターには無い独特の気持ち良さだった。柔らかいだけでは無い。繊細なタッチを要求するならGSSにするべきと思わせるパターだった。
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■Sキャメロン・セレクト・ニューポート2012
 市販モデルで敢えてディープミルドのパターをチョイスしてみた。ユーザーのインプレを散見するに、打感の柔らかさが非常にもてはやされているモデル。ステンレスでもこれだけディープミルドだったら、打感が柔らかいのは当たり前ということをGSSと打ち比べることによって明白にしたかったから。
先のGSS2本に感じた重厚感というか、指先に伝わってくる一本芯が通った持ち重り感はやはり感じられない。表現が非常に難しいのだが、この重厚感が最後のひと伸びに必須なのでは?と思っている。打つ前から先の2本に比べて物足りない転がりをするのが想像出来る。
 決して悪いパターではないし、市販品パターの中では最上位と言っても良いパターなのだか、最後のひと転がりを期待出来ないことは否めないのでは?
 そして、打感の柔らかさは確かに凄いのだが、ディープミルド独特の柔らかすぎて、突き出たステンレスの小さい突起から、ボールを突き刺すような感触は柔らかさの度を越して、ボヤけた感触すら覚えてしまう。対してミーリングが浅いと打感は硬くなる。この攻めぎ合いの対極を成すモデルなのだろう。

■Sキャメロン・クラシック1
 私は、軟鉄パターの中でこれ以上のパターに今まで出逢ったことが無い。これぞ軟鉄と言える深みのある柔らかい打感。芯でヒットすると金属音を残して、ひと伸び、ふた伸びしていく。
 GSSに近いというべきか?GSSが軟鉄ヘッドに近いというべきか?柔らかさの中に弾きを感じるのは軟鉄ならではの打感と言うべきかもしれない。
 GSSを使ってみたいけど手が届かないと憧れる諸氏には、真っ先にオススメしたいのがこの軟鉄ヘッドのパターだと思う。
 GSSとの違いについては、若干、軟鉄の方が弾きそのものが柔らかく感じられるところだろうか。
 昔のパターとなり、流行に敏感なゴルファーにとっては見向きもされないのかもしれないが、先のGSS2本や多くのツアーパターで感じる重厚感と転がりを打つ前から確信させるところは、あるレベル以上のパターだけが持つ共通点だと明言出来る。
 フェースミーリングの必要など全く必要としない、本来の打感とはこのことなのだろう。
もちろん、現役でも使えて、最先端のミーリングを施したパターに勝るとも劣らない一生モノとして使える一本だ。
 そもそもステンレスで、昔の軟鉄の打感を得ようとすること自体に無理があるのでは?そう思っているのは私だけ?ジョーダン・スピースが、軟鉄パターを後生大事に使っている理由がハッキリと分かる瞬間だった。
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■PXGブランドン・ブラック
 ご存知、パーソンズ・エキストリーム・ゴルフ(PXG)。アメリカの大富豪が金に糸目を付けず、Pingの技術者だった開発者を擁して立ち上げた世界一注目されているメーカーだ。
発売された瞬間に売り切れ、日本には極わずかしか出回らなかったブランドンブラック。同じブランドン・ブラックでフェースインサートのないミルドフェースのモデルもあるのだが、今回は丁度良い機会だったので、このインサートパターをチョイスしてみた。
 このパターは、今までの4本とは根本的に違う。
フェースに材質違いのステンレスを配置し、ボディーは303ステンレスとアルミ。フェースは304ステンレスを採用しているところがユニーク。
 酷似している双方のステンレスなのだが、微妙なタッチに反応させるべく、打感をステンレス硬度を変えることによって実現しているのだろう。
 実は、303ステンレスは材質的には304ステンレスよりも、若干硬いというのが一般論。303は加工しやすいためボディーに使用し、304は303よりも加工しにくい反面、削った時の金属片が長く粘りがあるといわれているため、敢えてフェース面に304ステンレスをインサートしたのでは?と開発者のこだわりを感じさせる。
 この両材質がシンクロする打感は如何なものか?
 先のGSSのような持ち重りの重厚感は微塵も感じ無いのだが、純正グリップのスーパーストロークがヘッドを走りやすくしているため安定した挙動で打てる。
 そしてヒットした瞬間、しっかりと重みを感じる柔らかさ。弾きでタッチを感じるのではなく、ヒットした重さでタッチを出しているようで、ストロークの幅に応じた打感を感じ取ることが出来た。
 これなら、ストローク幅だけでショートからロングパットを使い分けるられそう。クラブが助けてくれるストローク補正力の高さと、振り幅に応じた打感の重さを忠実に再現することが出来るクラブで、オートマチックなパッティングフォームが身に付く。
 クラブがゴルファーを育ててくれるのではないだろうか?
 ヒットを重ねるごとに体に刻み込まれていき、精度の高いパッティングストロークを作り上げていけるはずだ。
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▲ by dwsdws | 2017-03-09 16:49 | ゴルフのこと | Comments(0)
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